出血熱!ではなく、オバマ熱!が我が家でフィーバーしている。オバマがアメリカの大統領になった。ラジオでニュースを聞いたときは、「うわー、信じられない!(感動!)」というのが正直な感想。有色人種にたいする差別と言うのは欧米やアフリカではたいへん根強い。欧米では、「いちおう」人種差別は否定的にみられているハズだが、実際には、、、やはり差別はあるわけで、有色人種はたびたび気分を害されることがある。
10数年前までアパルトヘイト政策のあった南アフリカでは、いまでも人種差別なんて当たり前で、白人が黒人や黄色人種に対する軽蔑の態度を露骨にあらわすことは度々である。人種差別は、経験すると、ホントにイヤなものである。日本でも朝鮮人や韓国人、中国人や被差別部落出身者に対する差別があるが、差別をしている人たちは南アフリカに来て差別を経験してみたら、ちょっと差別は辞めようかな、と思うかもしれない。差別行為というのは、差別するだけ自分にストレスがたまる上(嫌悪感とか軽蔑の心をいつも持っているというのは、意外とつかれるものである)、べつに自分の役に立たないのである。しかしこうした差別は、有色人種の社会・経済的地位の達成度にもかかわっていて、南アフリカではいまだ白人が経済を牛耳っているし(最近は黒人中産階級が増えたので、嬉しい状況だが)、政治にも深く関わっている。差別の根深さの事実に直面すると、オバマが大統領になるのはまだ難しいんでは、、、と心の中で思っていた。
でも、アメリカ人は様々な理由でオバマに投票し、アメリカを変えようとしているわけで、この点は、やっぱりアメリカは民主的ダナ、と思った。オバマのお父さんの国、ケニヤを初め、ジンバブエやその他アフリカ諸国では、自由な選挙が行われず、国民が希望する人物が国の政治を執り行うなんて、「必ずしもおこらない」のである。ケニヤ人の知人が言ったように「オバマがアフリカで大統領選に出馬していたら、当の昔に暗殺されていたよ」という状況。アフリカでは、政府関係の人たちが本気で暗殺を仕掛けるので、ターゲットになった当人や家族がたびたび死んでいる(ジンバブエでは、軍のトラックにはねられて事故死とされる暗殺が多かった)。オバマがアメリカの大統領になったところで、このアフリカ状況がすぐに変わるということもないだろうが、オバマ勝利の状況をみて、アフリカももっと民主化するかもしれないなという希望が私の中に生まれたのも確か。今までは、アフリカはあと100年もかけないと自由選挙が行われないんではないかと思っていた(、、、もっとかかるかもしれない、、、)。
なにはともあれ、オバマ大統領は、経済不況をはじめ、これからたいへんな仕事を次々にこなしていかなければならない。アメリカ国民のサポートと共に、大いにがんばって欲しい。私と夫と息子もアフリカから応援しているよ!
大統領選勝利の演説の舞台にて。オバマ大統領と娘さんのマリア。
2008年11月4日。(写真Hot News Turkey)