7月5日(日)夜10:10ー10:59の地球アゴラにて提供しきれなかった詳しい情報や裏話を紹介させていただいています。
今回は番犬レンタルについてです。
犯罪率の高い南アフリカでは、警察要員や警察犬だけでは手に負えません。私営の警備会社から警備員はもちろんのこと、特別な訓練を受けた警備犬(security dog)も様々な場所にリースされています。銀行のATM前、ホテル、企業のオフィスの警備にリースされたり、イベント会場にて観客の動きを制御したり、会場入口の混雑した場所での暴動を防ぐために活躍しています。

南アフリカ警備犬派遺のエキスパートで、今回警備犬に関する情報を提供して下さったのは、オデッセイセキュリティソルーション社(Odyssey Security Solution. 以下オデッセイ社)です。ハウテン州を中心に南アフリカ全国で警備犬&警備犬ハンドラーを養成する訓練施設を経営し、警備犬派遺サービスを提供しています。現在156頭の警備犬(全てジャーマンシェパード)を銀行、ホテル、企業オフィス、スポーツイベントなどに派遺しています。南アフリカの警備基準により、警備犬は熟練度によって5段階にレベル分けされています。低いレベルだと基本的な技術しか持ちませんが、レベルが上がると綱無しでも指示に従い、的確な攻撃、防衛の業務につくことができるようになります。更にレベルが上がると、麻薬や爆発物探知の技術も持つようになります。レベルが上がるにつれ、警備犬リースの値段は高くなります。オデッセイ社では、高いレベル(レべル4、レベル5)の警備犬のみを派遺しています。ハンドラー(handler)というのは、訓練された警備犬をコントロールし、警備犬と一緒に業務に派遺される警備犬の専門家です。オデッセイ社では、警備犬のみをリースすることはせず、必ずハンドラーと一緒に派遺します。1頭の警備犬に
つき特定のハンドラーが1人ついて業務につきます。ハンドラーがお休みをとるときは、彼の警備犬も仕事を休みます。このためハンドラーと警備犬の相互理解が深まり、警備犬のケアもよくされるそうです。他社では警備犬のみを派遺することもあります。
(警備犬になるには)
警備犬の訓練は、小犬の頃から始まります。最初はボールや皮ヒモを使って遊ばせながら反射神経を磨いていきます。また、銃声を頻繁に聞かせて実際の犯罪現場での銃声に驚かないように慣れさせていきます。更に、ショッピングモールなどにしばしば連れて行って人や建物の環境に慣れさせ、将来の人混みの中での業務に備えます。もう少し大きくなると、ハンドラーの指示を理解したり、攻撃や防衛をしたりといった訓練が始まります。警備犬は、敵対心や攻撃を計画している人間の匂いや兆候を、周囲の人々の中から感じとることが出来るようになるそうです。それぞれの犬の性質を見極めて、優れた犬には麻薬や爆発物探知の訓練も重ねていきます。警備犬として活躍する期間はそれぞれの犬の健康度によって異なります。5ー6年で引退する犬もいれば、7ー8年元気に活躍する犬もいます。その間訓練は絶え間なく続けられ、技能の保持と改善に努めていきます。
(なぜ犬なのか?)
南アフリカ全国に、私営警備会社から派遺される警備員は沢山いますが、人間に勝る警備犬の効果とは何なのでしょうか。オデッセイ社によれば、以下のような利点が警備犬レンタルに存在します。まず、南アフリカの犯罪は銃を伴うものが多く、警備員も銃を携帯する機会が多いのですが、公共の場(銀行前、ホテル前、オフィス前)では、周囲の住民を巻きこむ可能性があるのと、南アフリカの法律で銃を簡単に用いることが規制されているため、実際に銃を使用するのは、警備側では難しいとのことです。一方警備犬の場合、犯罪者のみに犬が攻撃を加えること
ができ、周囲の人間は安全です。例えば、犯罪者に襲いかかっている警備犬に幼児が触れようとすることがあっても、犬は幼児には全く危害を示さないように訓練されています。さらに、犬は銃を畏れず、容疑者が銃を手にしている場合には、まず手に噛み付くように訓練されています。また、警備員には犯罪者が至近距離まで近付き、銃やその他の凶器で強迫する可能性もありますが、警備犬と一緒であると、犬が不信者を感じとった場合には数メートルの距離を置くことができます。また、警備犬が容疑者を追いかけ、取り押さえ、他の警備員や警察がくるまで容儀者をその場に拘束するといったことが、警備要員の場合よりも比較的容易にできます。それにしても、警備犬が銃を手にした容儀者に攻撃をして、撃たれて怪我をするということは無いのでしょうか?と尋ねてみると、今までのところは無いとのことです。犬は人間よりも極めて俊敏に動くため、銃を犬に向けて的確に撃つことはなかなか出来ないそうです。
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オデッセイ社: 訓練の模様
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オデッセイ社の車両
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オデッセイ社: あるイベントにて。
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オデッセイ社: 訓練の模様。ショッピングセンターの駐車場にて。
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オデッセイ社: 訓練の模様。ショッピングセンターの駐車場にて。
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オデッセイ社: 訓練の模様
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オデッセイ社: 訓練の模様
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オデッセイ社: 訓練の模様
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オデッセイ社警備犬訓練所/宿泊所
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オデッセイ社事務所前の看板
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近所のショッピングモールの銀行ATM前で業務につくオデッセイ社の警備犬&ハンド ラー
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オデッセイ社のスタッフと共に
こちらは我家の近所のショッピングモールに併設された銀行の前で待機する、オデッセイ社の警備犬とハンドラーさん。朝7時から夕方4時まで、毎日派遺(派遺される警備犬&ハンドラーは変わります)されます。銀行強盗が頻繁に起きる南アフリカでは、警備犬は頼もしい存在です。

近所のショッピングモールの銀行ATM前で業務につくオデッセイ社の警備犬&ハンド ラー
また、クリケットなどの世界大会がしばしば開催される南アフリカでは、スポーツ選手団のボディガードとしても活躍することがあります。ワールドカップでも、各国代表選手団の安全な滞在と移動を確保するために、警備犬くんたちが活躍しそうです。ちなみに警備犬&ハンドラーのレンタルのお値段は、オデッセイ社だと20万円/月くらい。南アフリカでの滞在を安全で安心なものにするために、ハイレベルの警備犬サービスはいかがでしょうか。
Photo: Odyssey Security Solution
(オデッセイ社の連絡先)
Odyssey Security Solution
電話: +27 16 365 5941
Eメール: welmanr@odysseysecurity.co.za
ウェブサイト: www.odysseysecurity.co.za
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