レンは折々体に湿疹が出るアトピーっ子なので、アレルギーが出やすい食べ物である牛乳とか小麦とか卵とかは一応控えさせている。でもレンは、これらの食べ物を口にしても普通の顔をしている時もあれば、食べた日の夜に湿疹が出ることもあって、湿疹は、実は別の事象(天気とか衣類とか触ったものとか)によって引き起こされたのでは?と思うことも度々あるのだが、アトピー湿疹はすごく痒いし、小さい赤ちゃんや子供が痒がって眠られないほどの状態になるのを見るのがつらいので、原因がよく分からない間は、、、というわけで、一応食べさせないようにしている。
それでも誕生日会とかパーティに呼ばれたときには「ちょっとだけだよ、、、」と少し食べさせたりしているが、「絶対ダメーーー!!!」というのが、ピーナッツ。レンがピーナッツ・アレルギーであると発覚したのは彼が1歳頃のこと。色んな物が食べられるようになったので、アフリカで一般的によく食べられているピーナッツバターを塗ったサンドイッチをあげた。食べ始めてから1分くらいで、湿疹が体中にできはじめて激しく泣き始めた。一時的なアレルギーだろうと思って30分くらい待っていたのだが症状がひどくなるのでかかりつけの医師に電話すると、ピーナッツアレルギーの可能性があり、呼吸困難になるかもしれないので病院の救急へ行くようにと支持された。その頃にはレンはぐったりしてしまい、医師が眠らせると呼吸が止まってしまうかもしれないからというので、レンの体を揺さぶりながら病院へかけつけ、処置をしてもらったのである。
ピーナッツは私は小さい頃から食べているし、私の家族、夫の家族にもピーナッツアレルギー患者がいなかったのでまったく驚いた。さらに、アフリカでは、ピーナッツバターは伝統的な食べ物といってもいいくらいに一般家庭に普及している。ジンバブエの農村地区では栽培した落花生をバターにして野菜いための味付けに使ったり、料理油の代わりとしても使う。都市部では朝ごはんによく食べる食パンにピーナッツバターをつけて食べるのはごくごく一般的だ。アフリカでは、日本よりもピーナッツの消費は大きいと思う。だからピーナッツアレルギーという言葉は知っていたものの、アフリカではあまり存在しないだろう、と簡単に考えていたのだが、、、
先週末に、夫の親戚の誕生日会があったのでレンとハルカと夫とででかけた。誕生日会といっても、大人の誕生日なので、親戚で集まって食べて飲んで、、、というパーティである。パーティーで初めて会った親戚の友達の男性と夫がしばらく話していたのだが、実はこの男性がピーナッツアレルギーだと判明!男性は30代の黒人で、自宅ではよくピーナッツバターを食べていそう、、、な感じなのだが、小さい頃から母親にピーナッツはダメ!と言われていたらしい。おそらく、レンみたいに物心つかない時にアレルギーだと分かったのだろう。それでも彼は、学校でお腹がすいていたときに、2回ほどピーナッツバターサンドイッチを口に入れてしまったらしい。そのたびに、飲み込みもしないうちに失神してしまったらしい。うわー、やっぱり気をつけなくてはいけないねーと夫と私はびっくり。さらにこの男性、「ピーナッツの匂いをかぐと鼻血が出る」とも言う。レンの場合、今のところそこまで敏感ではないので、さらにびっくり。こういうパーティーでは特に色んな食べ物が出るし、うっかりピーナッツ入りのお菓子とか料理を食べてしまうこともあるかもしれない。
などと言っているうちに数時間がすぎ、私と夫がパーティー会場の隅っこでハルカをあやしていると、ピーナッツアレルギーの男性がティッシュを手にしながらやってきて、「ピーナッツのお皿があって、匂いをかいだせいか鼻血が出た」と言って、洗面所へ顔を洗いに出かけていった、、、。あまりアレルギーアレルギーと騒ぐと、アレルギーの無い親戚や友人は、私と夫が大げさにしているんじゃないか、という目でみるのでいつも気にしながらも気にしてなさそうなフリをしていたのだが、やっぱり気をつけないとダメだねー!と夫と話し合っていると、そういえば、テーブルの上にはピーナッツとレーズンのお皿が。レンの動きをはらはらしてみていると、やっぱりピーナッツのお皿に手を伸ばしたので、慌ててとめて、隣にあったスナックを手渡した私である。
こういった成り行きで、我が家ではピーナッツとピーナッツバターが禁止となった。我々が食べるものを全て食べたがるレンを考慮して、ピーナッツ類は我が家から姿を消したのである、、、。ジンバブエにいるときからピーナッツバターが大好物であった私には厳しい状況だが、レンが大きくなったころには、もしかしたらピーナッツアレルギーから解放されているかもしれない!ということを祈りつつ、今はピーナッツ離れしている我が家である。